梅スピリチュアル


「梅の木を鬼門に植えると魔除けになる」「梅の木を敷地に植えると災難除けになる」など、梅には魔除け効果があると伝えられています。梅の花言葉は、「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」です。甘く優しい梅の花の香りは、多幸感をもたらしてくれます。今回は梅や梅干にまつわる伝説スピリチュアルをご紹介します。
梅の花には魔除け効果があると言われています。裏鬼門である南西には「梅の木」を植えて、鬼門封じをすることがあります。古来より梅は、災難消除、邪気封印にご利益があると言われており、縁起のよい花とされています。
また、梅干は「シワが寄るまで元気に過ごせますように」と長寿祈願の縁起物と言われています。言い伝えのみならず、梅干にはたくさんの栄養成分や有機酸が含まれていることから「1日1粒で医者いらず」と言われており、疲労回復や生活習慣病予防、骨粗鬆症の予防、抗酸化作用など幅広い健康効果があります。
また、梅干の塩分と酸には防腐、強力な殺菌力があるので、梅干を一粒だけでもお弁当に入れておくと腐りにくく、食中毒の予防として用いられています。
梅にまつわる言い伝えは数多くあり、昔から人から人へと口伝で伝えられてきています。
梅にまつわる言い伝えをいくつかご紹介します。
◆梅を腐らせると不幸が起こる◆
「梅を腐らせると不幸が起こる」「梅干にカビがつくと身内に不幸が起こる」という言葉があります。医療がそれほど進んでいない時代では、梅干はとても大切なもので薬の役目をしていました。本来、大量の塩で漬け込んだ梅干は腐らないものですが、傷まないはずの梅干を腐らせてしまうことで不吉として捉えられていました。
昔の梅干は、江戸時代で塩分30%以上あったと言われています。そのため、あり得ないことが起こることは不吉で縁起が悪いとされていました。逆説的な話もあり、「身内に不幸が出るから梅干が腐る」という説もあります。
◆家が火事になっても梅干を置いて行くな◆
「家が火事になっても梅干を置いて行くな」という言い伝えがあります。昔は薬のない時代です。梅干は大事な保存食でもあり、薬がわりでした。疲労回復効果、整腸作用、夏バテ予防、抗酸化作用、食欲増進や消化促進などが期待されていました。
そのため、梅干は大変貴重な食材として扱われてきました。
◆朝の梅干は魔よけになる◆
梅の花には魔除けや厄払いの効果があると言われ、梅の花の強い香りを鬼は嫌うと信じられていました。「梅の木を鬼門に植えて魔除けにする」ということで、鬼が出入りする鬼門(北東)の方位に梅の木を植えます。そんな梅の実である梅干を朝の出かける前に食べると、その日の災難を免れると言われていました。
◆天神様◆
「梅干の種の中には天神様がいるから食べるとダメ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?梅の種の中には「仁(じん)」と呼ばれる部分があり、別名「天神様」と呼ばれています。この「天神様」とは、菅原道真公のことです。菅原道真公は梅が大好きだということで知られていますが、死後に神様として祭られたことが合わさって、梅干の種の中「仁」に天神様がいると信じられるようになりました。菅原道真公は、福岡県太宰府市にある※太宰府天満宮などにお祀りされています。実際に青梅の仁には、アミグダリンという青酸配糖体成分が含まれており、種の中身「仁」を食べると中毒を起こすことがあります。しかしながら、梅干や梅酒として漬け込むと、毒の心配はなくなります。
※天神様をお祀りしている神社(太宰府天満宮)は次のとおりです。
太宰府天満宮 所在地:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)は、天神様(菅原道真公)をお祀りする神社です。天神様を祀る全国12000社の総本宮になります。菅原道真公が梅を愛したことから、太宰府天満宮の境内には梅の木が200種6000本あります。梅は災厄を払い、福を招くと言われています。
梅の種の中に天神様が宿るという言い伝えから、梅実守というお守りが拝受されています。天神様が宿ると言い伝えられている梅の種を納める「梅干の種納め所」があります。
北野天満宮 所在地:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
北野天満宮は菅原道真公を祀り、梅の名所として知られています。50種約1500本の梅が植えられています。約900年の歴史がある梅花祭(ばいかさい)は、御祭神である菅原道真公の祥月命日にあたる2月25日に毎年行われています。ちなみに、この日は多くの参拝者で賑わいます。
防府天満宮 所在地:〒747-0029 山口県防府市松崎町14-1
防府天満宮は、日本で最初に創建された天神様です。梅は天神様のシンボルでもあり、防府天満宮の境内には、約16種類1100本の梅の木があります。
学問の神様として名高い菅原道真公を祀る神社には梅の花がたくさんあり、訪れる人の心を癒し、美しい花を楽しむことができます。
「梅はその日の難のがれ!」朝一粒の梅干で毎日元気に暮らしましょう。