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梅酢

 

梅酢(うめず)は、梅干しの製造工程で生じる副産物の液体です。
梅を塩で漬け、重石を置いてしばらくすると、黄色がかった透明な液体が出てきます。この液体は梅が持つクエン酸などの栄養素や香りが染み出たものです。名前に「酢」とついていますが、一般的な酢とは別物です。一般的な酢は発酵により酢酸が含まれていますが、発酵工程の無い梅酢には酢酸は含まれていません。その代わりに、クエン酸やポリフェノールといった梅由来の栄養素を多く含んでいます。
 
梅酢の使い方は様々です。調味料として料理に加えたり、ドレッシングの素材にしたり、野菜を漬けたり、炭酸水やお湯、牛乳といった好みの飲み物に少し加えで飲んだりもできます。また、梅酢の持つ殺菌効果から、お弁当やおにぎりに加えたり、炊飯時に梅酢を入れて炊けば傷みにくく、通常より日持ちのするご飯になります。
また、梅酢は風邪やインフルエンザウイルスに対しても効果的であると言われており、うすめてうがい薬にも使用できます。
ただし、塩分が高い為、摂取量には注意が必要です。1食当たりの使用量は小さじ1程度を目安にしてください。
また、梅酢は塩分が高いので開封後も常温で保存できますが、日にちの経過とともに褐色に変色していきます。しかしながら品質に影響は無く、長期に渡り使用できるので、和歌山県では梅酢を重宝されています。
梅の旨味、風味、栄養素を楽しめる万能調味料「梅酢」。梅干しを作る際にできる副産物といえども、その力を侮ることはできません。ぜひ、うまく活用して日々の食卓を豊かにしてください。
梅酢を使った料理が沢山掲載されているサイトを見つけましたので、ご紹介します。
料理のレパートリーにいかがでしょうか。
 
梅酢料理
 
梅見月のおすすめは、梅酢から揚げです。本当に美味しいので一度試してみてください。梅干しが食べられない方でも、これなら美味しく召し上がっていただけます。