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梅は古くから日本人に親しまれ、文化の中に溶け込んでいます。

 
江戸時代に発展し、その華やかな色彩を今に伝える浮世絵にも
沢山の梅が描かれています。
今回はそんな梅が登場する浮世絵をご紹介します。
 
 

浮世絵といえば「美人画」!

 
美人と梅。美しいものの競いあいといったところでしょうか。
 
「梅の枝折り」絵師:鈴木春信
画像:文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/215154
塀の上の白梅を手折ろうとしている少女。
少女に肩を貸している女性とは姉妹だと思います。
 
 
「花桶」絵師:石川豊信
画像:慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
https://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/ukiyoe/1528
花桶を持つ遊女。梅の枝に結んである短冊を見ています。
帯には梅の柄、手に提げ持つ花桶には梅・水仙・椿が投げ入れられており、
ともに季節が早春であることを示しています。
 
 
「雛形若菜の初模様 江戸町弐丁目 玉屋内 梅の香 たての わかば」
絵師:磯田湖竜斎
画像:立命館大学芸術研究センター
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/BM-1931_0427_0006/portal/
太夫と二人の禿(かむろ)の着物には梅が描かれています。
「雛形若菜の初模様」は140以上あるといわれる揃いもので新作着物の見本画となっています。
 
 
「風流略六芸(やつしりくげい)・ 画」絵師:鳥文斎栄之
画像:立命館大学芸術研究センター
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/results-big.php?f1=MFA-21.4924&f11=1&enter=portal
女性の嗜みとして描かれた六枚揃えの美人画。
美しい女性が梅の絵を描いています。
 
 
「婦人風俗尽 木下川梅園」絵師:尾形月耕
画像:立命館大学芸術研究センター
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/MM0632_08/portal/
美しい婦人と老人が観梅する様を描いています。
これは明治時代の作品です。
 
 

人物画ではなく梅の名所を題材にした風景画も多く描かれています。

 
「名所江戸百景 亀戸梅屋舗(かめいどうめやしき)」絵師:歌川広重
画像データ:文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/246690
亀戸梅屋舗にある梅の古木は臥龍梅(がりゅうばい)と言われ、
江戸第一の名木とされて文人墨客が集い合う名所でした。
大胆な遠近法による構図で、ゴッホが模写したことでも有名な1枚です。
 
 
「名所江戸百景 蒲田の梅園(かまたのうめぞの)」絵師:歌川広重
画像:立命館大学芸術研究センター
https://www.dh-jac.net/db/nishikie/japancoll-p4800-hiroshige-plum-garden-at-kamata-7405/portal/
蒲田の梅園と呼ばれる梅の名所での花見が描かれたものです。
 
 
「東海道五拾三次〔行書東海道〕鞠子」絵師:歌川広重
画像:慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション
https://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja/ukiyoe/0162
東海道五十三次の内の1枚。前景に白梅・紅梅、背景にも白梅が描かれています。
鞠子(まりこ)とは東海道の宿場町。
 
 
トリは鳥の絵と言うわけではありませんが、
超有名な1枚です。
「梅にうぐいす」絵師:歌川広重
画像:文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/241681
 
 
こちらのサイトもおすすめです。
https://intojapanwaraku.com/rock/museum/142214/
 
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